慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボ(東京都品川区大井町)は、その研究成果の社会への還元を目的に、第4回 Oimachi Research Forumを開催します。テーマは「DXは地域を変えるか」。新たな研究成果をふまえ、未来の地域づくりを考える6つのセッションをオンラインでお届けします。これからのまちづくりにご関心のあるみなさまのご参加をお待ちしております。
◆開催概要
日時:2023年3月11日(土)13:00~16:50
開催形式:オンライン(事前登録制)
*事前登録いただいた方に、前日までにご参加URLをお知らせいたします。
*パソコン、タブレット、スマートフォンいずれからでもご視聴いただけます
*チャット機能を使って、登壇者に直接ご質問いただけます。
参加費:無料
定員:200名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
対象:どなたでもご参加いただけます。ご関心のあるセッションだけのご視聴も可能です。
申込方法:こちら(Peatix)より事前登録をお願いいたします。
◆プログラム(予定)
13:00 オープニング(慶應義塾大学SFC研究所 所長/慶應義塾大学総合政策学部 教授)
13:10 特別対談 DXは地域を変えるか?
國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部 教授)×飯盛義徳(同上)
13:55 Session1 大学連携による地域づくりの未来
14:15 Session2 みんなのeスポーツを目指して
14:45 休憩(5分)
14:50 Session3 都市と人工環境をフィールドとした微生物情報学
15:20 Session4 みんなでウォーカビリテイを測って、まちをつくる
15:55 Session5 「学び」と「コミュニティ」の関係を考える
16:25 休憩(5分)
16:30 Session6 みらいのまちをつくるDX
16:50 閉会
◆Session詳細(予定)
【特別対談】13:10~13:55
DXは地域を変えるか
地域における課題解決の「銀の弾丸(silver bullet)」としてDXの活用に耳目が集まっています。テクノロジーの進展によって、今までなかなかできなかったようなことができるようになると期待されています。しかし、ただDXを取り入れるだけで一気に地域の課題が解決できるわけではありません。本セッションでは、地域づくりにおけるDXの可能性について議論した上で、持続可能な地域づくりを実現するための具体的方策を探ります。
登壇者
國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
飯盛義徳(慶應義塾大学SFC研究所 所長/慶應義塾大学総合政策学部 教授)
【Session1】13:55~14:15
大学連携による地域づくりの未来
本セッションでは、学生が関わる地域づくりの可能性について議論します。昨今、学生の視点や行動力をいかした、特産物の開発やイベント開催・運営などの取り組みを各地で目にするようになりました。ここでは、FMしながわ様との協働による学生たち主導の番組「みらいの大井町をつくる・ラボ」の企画制作・放送、PARK COFFEE様との協働で開催しているコミュニティスペースにおける数々のワークショップについて活動内容や今後の展開について報告し、学生が地域づくりに参加することの意義や可能性について検討します。
登壇者
中村周平(慶應義塾大学総合政策学部4年)
関健太(慶應義塾大学総合政策学部4年)
飯盛義徳(慶應義塾大学SFC研究所 所長/慶應義塾大学総合政策学部 教授)
【Session2】14:15~14:45
みんなのeスポーツを目指して
昨今のeスポーツ分野の影響は多肢に渡っており、特に健康増進に役立てるための活用、自治体での取り組み、さらには教育面での効果などが期待されています。今回は各地で行われている事例も紹介しながら、大井どんたくでの実証研究や高校での取り組みなども紹介し、多世代にも着目したeスポーツ × 健康 × 教育の可能性について議論したいと思います。
登壇者
川崎陽一氏(日本アクティビティ協会 理事長)
加藤貴昭(慶應義塾大学環境情報学部 教授)
【Session3】14:50~15:20
都市と人工環境をフィールドとした微生物情報学
私たちの身の回りには、目に見えない微生物(細菌、ウイルスなど)が存在しています。これらの微生物は、地球全体の物質循環に欠かせない重要な役割を果たしていますが、中には様々な感染症を引き起こすものもあります。私たちの研究グループでは、微生物のDNA配列データを生物情報学の方法を使って解析しています。この研究によって、都市・人工環境(駅、学校、国際宇宙ステーションなど)に生息する微生物の多様性や進化に関する知見が得られます。このような科学的知見に基づいて、感染症対策や都市計画においてより効果的な取り組みを行うことができます。
登壇者
鈴木治夫(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
渡邊あおい(慶應義塾大学政策・メディア研究科修士2年)
チェジウ (慶應義塾大学環境情報学部4年)
讃井彩夏 (慶應義塾大学環境情報学部2年)
【Session4】15:20~15:55
みんなでウォーカビリテイを測って、まちをつくる
私たちは、大井町を住み続けられるまちづくり(SDGs.11)の社会実験の場として、環境、建築、都市計画、テクノロジー、コミュニティなど、複合的視点から実証的かつ実践的にまちの歩きやすさを調査・分析し、技術的あるいは計画的に改善・解決する方法を検討しています。今年はポストコロナの住みやすく働きやすい大井町を目指して、共創的にウォーカビリティを調査する方法を開発し、地域の皆さんと一緒にまちを歩いて実験した結果を報告します。
登壇者
厳 網林(慶應義塾大学環境情報学部 教授)
ガロウエイ・ビル (カナダ,トロント州立大学 准教授)
金森貴洋(慶應義塾大学政策・メディア研究科 博士課程)
岸本慧大(慶應義塾大学政策・メディア研究科 博士課程)
小林絵美(慶應義塾大学総合政策学部 2年)
【Session5】15:55~16:25
「学び」と「コミュニティ」の関係を考える
〜「大井町コミュニティキャンパスプロジェクト」の活動から〜
宮垣元(慶應義塾大学総合政策学部 教授)研究室において展開する「大井町コミュニティキャンパスプロジェクト」は、「新しい時代のコミュニティづくり」の要諦を、多様な人びとが、その立場を越えて学び合うことで相互変容するプロセスにあると捉え、その実現可能性、持続可能性の高いあり方を研究しています。ハード(空間づくり)とソフト(仕掛け)の両面から様々なアプローチをしていますが、今回は無縁社会における“分かち合う”くらしのあり方を探る「多世代シェアハウス研究会」と、地域と教育が連携して“学び合う”しくみを実践する「探究学習研究会」から、研究成果を報告します。
登壇者
福澤涼子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)
河野純子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員)
【Session6 】16:30~16:50
みらいのまちをつくるDX
みらいのまちをつくる・ラボ所属の研究者が、研究分野を越えて、「みらいのまちをつくるDX」について議論します。
◆主催
慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボ