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2023年1月27日(金)に、品川区立・立会小学校3年生・3クラスを対象に、「大井町なかよし大作戦」オンライン出前授業を行いました。このイベントは、2020年度から実施している「KIDA(キーダ) PROJECT」※の一環であり、立会小学校への出前授業は今年で3年目となります。

※「KIDA PROJECT」とは、教育現場における探究学習の研究を行っている慶應義塾大学SFC研究所上席所員 醍醐身奈によって立ち上げられたプロジェクトであり、各種イベントなどを通じて小・中学生から高校生、大学生を対象とした探究活動をサポートするものです。

◆「大井町なかよし大作戦」オンライン出前授業の内容
今回の出前授業では、SFCの大学院生と学部生が小学生に対して、「もっと住みよい大井町にするために何をしたらよいか、一緒に考えよう!」というテーマで、「大井町ふれあいテラス」や「シルバー大学」の設置など、大学生が考える地域活性化案について具体的な提案を行いました。また、「みらいのまちをつくる・ラボ」における大井町での取り組み(「FMしながわ」での情報発信、探究学習イベントの実施など)について説明をし、子どもたちにラボの活動内容を詳しく伝えることができました。

大学生からのまちづくりの提案を聞いて、子どもたちからは「サッカーなどスポーツがみんなで出来るようなイベントをやった方がいい」「大がかりなイベントをやるための土地がない。(大井町は)土地が高いから、空き家になっているところを有効活用して土地を増やした方がいい」「空き家を活用して、みんなが気軽に集まる場所にした方がいい」など、大井町に住んでいる子どもたちならではのアイディアが次々に出てきました。

大学生からは、「私たちからの提案を聞き、さらに自分たちが普段思っている大井町の課題を掛け合わせて、新しい解決策やアイディアを生み出してくれてとても嬉しいです。本当に、みんなすごい!」などの感想も飛び出し、学生も子どもたちから新たな気づきや大きな刺激をもらったようです。

◆主催した醍醐身奈上席所員コメント
大井町におけるまちづくりプロジェクトの一環として、小学校の先生方やSFCの学生にご協力をいただきながら、立会小学校への出前授業を継続して行っております。

これまでは、子どもたちの大井町の課題として多くあげられていたのは、主に「ごみ問題」(大井町には、ゴミが多く落ちているから何とかしたいなど)でしたが、今回の授業では「空き家問題」が急浮上していました。コロナ禍で閉店してしまったお店や、高齢化や様々な事情で家主がいなくなり、手つかずになったままの家屋などが増え、子どもたちなりに気になっている、何とかしたいと考えているのかもしれません。

「大井町なかよし大作成」の出前授業を通じて、実際に住んでいる住民の一人として、子どもたちが自分たちにできることは何かを主体的に考えてくれる機会になればと思っています。そして、「みらいのまちをつくる・ラボ」の研究や活動内容が子どもたちに広く浸透し、一緒に魅力ある大井町をつくることができる関係性ができるよう、これからも品川区小・中学校の市民科を中心として、探究学習をサポートしていきたいと思います。

この度も出前授業の準備に携わってくださった立会小学校の先生方、慶應SFCの学生の皆様、ご協力ありがとうございました。

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みらいのまちをつくる・ラボ > プロジェクト > 大井町コミュニティキャンパスプロジェクト > 【KIDA PROJECT 2022】「大井町なかよし大作戦」オンライン出前授業を品川区立・立会小学校で実施しました