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慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボ(東京都品川区大井町)は、その研究成果の社会への還元を目的に、第2回 OIMACHI RESEARCH FORUM を2021年1月23日(土)に開催します。テーマは「Withコロナ・Afterコロナ時代のまちづくりを考える」。オンラインにて5つのプロジェクトの最新の研究成果と今後の計画を発表いたします。ご関心のあるみなさまのご参加をお待ちしております。

◆開催概要
日時:2021年1月23日(土)13:30~16:00
開催形式:オンライン(事前登録制)
*事前登録いただいた方に、前日までにご参加方法をお知らせいたします。
参加費:無料
定員:200名
対象:どなたでもご参加いただけます。お好きなセッションだけの視聴も可能です。
申込方法:こちら(Peatix)より事前登録をお願いいたします。

◆タイムテーブル
13:30 Session1 eSports for all~オンラインのつながりを目指して
14:00 Session2 コミュニティとテクノロジー
14:30 Session3 二つの日常を生き抜くために
15:00 Session4 コミュニティづくりのいま~オンラインワークショップの可能性
15:30 Session5 都市のマイクロバイオーム~人の移動による感染症拡大に着目して
16:00 閉会

◆慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボについて
「大井町」(東京都品川区)を社会実験の舞台として、環境、建築、都市計画、テクノロジー、コミュニティなどの複合的視点からのアプローチによる実証的かつ実践的研究プロジェクトを通して、未来の地域をつくるための実践知を創造することを目的に2018年に設立。地域資源を存分にいかした、人々のウェルビーイング(well being)に資する、未来の地域づくりのモデルを提示し、SFCらしいあるべきものを探究する「設計科学」を打ち立て、地方創生の次の世界を拓くことを目指しています。詳細はこちらをご覧ください。

◆Session詳細
【Session1】eSports for all~オンラインのつながりを目指して
‐Human Performance Laboratory/加藤貴昭研究室

昨年より、大井町ラボにおいて主に高齢者向けの無料健康講座を開設し、健康体操とともにeSportsを取り入れた地域住民の多世代交流を促すヘルスケアプログラムを行ってきました。これまでの研究では継続的なeSports利用により、遂行機能や注意、記憶機能の向上が認められています。2020年はコロナの影響により講座をやむなく中止することとなり、大学での研究も進められない状況の中、どうやって参加者の方々とつながれるのかについて検討を行ってきました。eSportsに関する研究成果とともに、これまでの取り組みについて紹介いたします。

登壇者
川崎陽一氏(日本アクティビティ協会 理事長)
加藤貴昭(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
加藤貴昭研究室 ヘルスケア班ほか

【Session2】コミュニティとテクノロジー
‐場づくり研究プロジェクト/飯盛義徳研究室

昨今、地域においては、さまざまな課題が顕在化しています。従来、地域においては、相互扶助によって問題を解決する手立てがありました。しかし、このような仕組みがうまく機能しなくなりつつある地域もあり、今後どのように対策を講じるかは試行錯誤の段階です。一方、ICTなどのテクノロジーの進展は目覚ましく、課題解決の起爆剤として期待が高まっています。そこで本セッションでは、コミュニティによる課題解決、テクノロジーによる課題解決のそれぞれの現状を把握した上で、どのようにしてこれらの相乗効果をもたらして地域の元気につなげていくのか、その具体的な方策について探究します。

登壇者
荒川剛氏(パナソニック株式会社SST推進総括担当/Fujisawa SSTマネジメント株式会社 代表取締役社長)
坂倉杏介氏(東京都市大学都市生活学部 准教授)
飯盛義徳(慶應義塾大学総合政策学部 教授)

【Session3】二つの日常を生き抜くために
‐スマートシティプロジェクト/厳網林研究室 

新型コロナウイルス感染が拡大する中、抜本的な対策を求める声が強まる一方、感染の原因はどこにあるか、基本的な防止策は徹底されているかに疑問を持ちはじめました。そこで厳研究室は大井町を始めとする東京圏の各地点において、社会的距離の心がけ方、マスクの付け方、サインや消毒液の置き方、公園の使い方などについて実態を観察し、結果を取りまとめました。結論をいうと、個人としてよくやっているつもりの感染防止策が公共やサービスの場において必ずしも徹底されていなく、対応にばらつきが大きいことがわかりました。そこから2つの日常をスマートに生き抜くための有意義な示唆を得ることができました。本セッションはこの取り組みの経過と結果ならびにスマートシティの展開を報告、議論します。

登壇者
厳網林(慶應義塾大学環境情報学部教授)
研究室学生代表

【Session4】コミュニティづくりのいま~オンラインワークショップの可能性
‐大井町コミュニティキャンパスプロジェクト/宮垣元研究室

「大井町コミュニティキャンパスプロジェクト」は、新しい時代のコミュニティづくりの要諦を、多様な人びとが、その立場を越えて関わり合うことで相互変容するプロセスにあると捉え、その実現可能性、持続可能性の高いあり方を導出し、その成果を「プロトタイプ」として全国のコミュニティ・地域づくりにフィードバックしていくことを目指しています。昨年度は「大井町」を舞台にリアルイベントを展開していましたが、今年度はすべてオンラインで展開。2つの研究会の活動成果を通じ、オンラインによるコミュニティ形成のありかたについて考えます。

登壇者
宮垣元 (慶應義塾大学総合政策学部 教授)
河野純子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/「45歳からの起業研究会」主宰)
福澤涼子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/「多世代型シェアハウス研究会」主宰)

【Session5】都市のマイクロバイオーム~人の移動による感染症拡大に着目して
(都市の微生物群集研究プロジェクト/鈴木治夫研究室)

微生物による感染症の増加要因として、抗菌薬耐性、都市化による人口集中、交通機関の発達による人の国際的な移動などが考えられます。これまで国際プロジェクトとして都市交通システムのマイクロバイオーム(微生物群集とその遺伝子の総体)を明らかにしてきました。しかし、人の国際的な移動イベントに伴う都市マイクロバイオームの変動を調査した研究は前例がありません。本研究は、新型コロナウイルス感染症パンデミック、国際スポーツイベント前後の都市マイクロバイオームの変動を明らかにすることを目的とします。

登壇者
鈴木治夫(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)

◆主催
慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボ

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みらいのまちをつくる・ラボ > トピックス > 第2回 OIMACHI RESEARCH FORUM「Withコロナ・Afterコロナ時代のまちづくりを考える」2021.1.23(土)開催