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「FMしながわ」では、2020 年 4 月より、慶應義塾大学飯盛義徳研究室・大井町元気プロジェクト所属 の学生によるレギュラー番組『みらいの大井町をつくる・ラボ』が放送されています。コンセプトは、大井町や住民の方の「いま」と「みらい」。大学生ならではの目線から大井町の魅力や可能性、住民の方の生の声を発信しています。2月3日(水)18 時から、その第11回目が放送されました。

今回のパーソナリティは、添野太朗(環境情報学部 4 年)、中村周平(総合政策学部 2 年)、濱口夏冴(総合政策学部 2年)が務めました。新型コロナウィルス感染症対策により今回は久々のリモート収録となりましたが、独自インタビューや1月23日に開催された「OIMACHI RESEARCH FORUM」のレポートなど、充実の内容で1 時間の番組をお届けしました。2月10日(水)、17 日(水)、24 日(水)18 時〜19 時で再放送がありますので、ご興味のある方はぜひお聴き下さい。

■2月の放送内容

1.みらい対談/ゲスト:大井町フェス隊 川田信吾さん(キャプテン)・三枝祐樹さん・宮本菜々美さん

このコーナーは大井町に関わっている方に大井町への思いや思い描く未来についてお話を伺います。今回は、まちづくりやボランティアに参加するなど、社会貢献や大井町の活性化を目指す活動をしている大井町フェス隊の皆さんにお話を伺いました。

Q.大井町フェス隊とは?
A.キャプテン:最初は自分1人でボランティアやお手伝いをしていたのですが、仲間を集めるために2、3年前に私が立ち上げました。今では駅前で定期的に開催しているマルシェを中心に、メンバーそれぞれが大井町に地域貢献する活動を行っています。また、若い世代では繋がりができてきたので、これからは他世代で地域交流をしていきたいと思っています。

Q.住民の方との関わり方はどうしていますか。
A.三枝さん:マルシェには幅広い層のお客さんが来てくれるので、その方達との雑談を大切にしています。例えば私は今年結婚する予定なので、人生の先輩に当たる方たちに結婚についてのお話を伺うことで学びを得ることができるし、お客さんにも楽しい時間を過ごしていただけるように繋がりを意識して関わっています。
添野:なるほど。ご結婚、おめでとうございます!

Q.大井町の魅力と課題点はなんでしょうか。
A.宮本さん:私は茨城県出身で、都会はどこも雑多な印象を抱いていましたが、大井町に住んでみてその印象は一変しました。都心へのアクセスがしやすいのに、八百屋さんや地酒屋さんなど個人経営の小さなお店や子供たちの元気な声が暖かくて、第二の故郷だと感じています。ただお店はたくさんあるのに、みんな行くお店が固定され繋がりが限定されている印象があるので、もっと繋がりが広く深くなればより愛されるまちになると思います。

Q.大井町がこれからどうなってほしいと思いますか。
A.キャプテン:4人に1人は高齢者と言われる高齢化社会で、自分たちのような若い世代がどんどん地域で活躍する場所が必要だと思っています。若い世代と地域も繋がっていくことで、高齢化によって引き起こされる様々な問題を私たちがサポートしていきたいです。

Q.最後に、まちづくりにおいて学生に期待していることはなんですか。
A.三枝さん:目的をもって、参加してもらえると嬉しいです。自分の将来のビジョンを明確にもって、それに向けて活動した方が学びを得られると思います。また一番に自分のためとして、社会貢献を通じてどんどん成長してほしいです。
貴重なお話をありがとうございました!

2.ミライ郵便局/大井町のアピールポイント・おススメのお店

続いてのコーナーは、リスナーや大井町に関わっている方からのおたよりをいただき、みんなで一緒に未来のまちについて考える『ミライ郵便局』です。今回は 大井町フェス隊の方々に「大井町のアピールポイント・おススメのお店」についておたよりを預かっています。

*キャプテンさん(30歳・男性)
大井町のアピールポイント:ボランティアやまちづくりに関わる若者が非常に多い!
大井町のおススメのお店:キュリアレンテ(カレー屋さん)
学生コメント:私たちもまちづくりに関わる若者ですね。コロナ禍ですが、これからはやはり横の繋がりも作っていければと思います。キュリアレンテはキュリアンの入り口にあるおしゃれで健康的なカレー屋さんです。店長も気さくで優しいので、おすすめです!

*らむさん(29歳・女性)
大井町のアピールポイント:老若男女住みやすい街!
大井町のおススメのお店:ヒーリフレッシュ(気功整体のお店)
学生コメント:大きな商業施設から小さな商店街まで、色々なニーズに合うお店が揃っていて確かに住みやすいですね。ヒーリフレッシュ、調べても出てこなかったので知っている方は#大井町ラボ で教えてください!
大井町フェス隊のみなさま、ありがとうございました!

3.「OIMACHI RESEARCH FORUM」レポート

1月23日(土)に、慶應義塾大学SFC研究所みらいのまちをつくる・ラボの研究発表会「OIMACHI RESEARCH FORUM」がオンラインで開催されました。第2回目となる今回の発表会のテーマは、「Withコロナ・Afterコロナ時代のまちづくりを考える」。5つのセッションで大井町に関連した最新の研究成果が発表されました。このコーナーでは私たちがそれぞれのセッションをレポートし、感想をまとめました。

Session1:eSports for all~オンラインのつながりを目指して
e-sportsを通して、主に街を活性化する研究をしており、大井町ではお年寄りを対象にゲームを用いた健康講座を開催している。全身を使った運動は少なく体力や経験の有無はあまり重要視されないため、若者からお年寄りまでみんなが楽しく遊べて交流も深まりそう!
●登壇者
川崎陽一氏(日本アクティビティ協会 理事長)
加藤貴昭(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
加藤貴昭研究室 ヘルスケア班ほか

Session2:コミュニティとテクノロジー
多方面で活躍されている3名のパネラーの方々により、それぞれ多角的な視点からまちづくりの可能性についてディスカッションが行われた。先生方が各地で取り組まれてきた事例が、大井町でも実現されたらもっと便利で温かい街になると思う。
●登壇者
荒川剛氏(パナソニック株式会社SST推進総括担当/Fujisawa SSTマネジメント株式会社 代表取締役社長)
坂倉杏介氏(東京都市大学生活学部 准教授)
飯盛義徳(慶應義塾大学総合政策学部 教授)

Session3:二つの日常を生き抜くために
大井町でコロナウイスの感染対策がどのようになされているのか、循環型社会の創造についてデータをもとに分析・研究している。まちづくりにおいて曖昧になりがちな部分を、可視化しエビデンスとして提示すると分かりやすいし、これからの発展に必要とされる研究分野だと感じた。
●登壇者
厳網林(慶應義塾大学環境情報学部 教授)
研究室学生代表

Session4:コミュニティづくりのいま~オンラインワークショップの可能性
様々な角度でコミュニティのあり方について研究している。最近ではオンラインセミナーと通じ、インターネット上でのコミュニケーションづくりに取り組んでおられる。オンラインなので場所を問わず参加できてコミュニティの幅が広がるし、タイムリーな分野で他の研究者もそれほど多くないと思うので、これからの研究も楽しみ。
●登壇者
宮垣元(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
河野純子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/「45歳からの起業研究会」主宰)
福澤涼子(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/「多世代型シェアハウス研究会」主宰)

Session5:都市のマイクロバイオーム~人の移動による感染症拡大に着目して
都市空間における微生物が、環境や人の移動によってどれだけ変動するかを研究している。微生物の総量を調べることで、人間生活がどのように変化するかが分かるのが新しくて面白い!
●登壇者
鈴木治夫(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)

イベントの冒頭ではかんべ土地株式会社の神戸社長が、大井町ラボのお話をしてくださいました。ありがとうございます!
第3回のORFはオフラインでの討論ができたらいいですね。

3月の第1回放送は、3月3日(水)18時〜です。どうぞご期待ください。また番組では、リスナーの皆さんからのおたよりを募集しています。
Twitterアカウント:@oimachi_lab
公式ハッシュタグ: #大井町ラボ
番組の感想やメッセージ、要望、アイデアなど、どしどしお送りください!
(レポート/慶應義塾大学環境情報学部2年 濵口夏冴)

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