
宮垣研究室・アクティブマテリアルプロジェクトが制作した「パタパタ」が、2026年3月22日(日)のやしおプレイパークで活用されました。「パタパタ」は、公園や駐車場などちょっとした屋外空間を集いの場に変えることを目的に開発した多機能屋台のプロトタイプです。
やしおプレイパークとは
やしおプレイパークは、まちづくりグループ「やしおぼーず」はじめ、八潮団地自治会などが協働で主催する取り組みです。京浜運河緑道公園を活用して、子どもたちのための自由な遊び場づくりが行なわれています。前回の開催は約150名が参加するなど、人気の高い企画で、今回(2026年3月)は第2回目の開催でした。
パタパタを運び出すまで
今回は、パタパタとして初めて大井町エリアを飛び出して、八潮へ遠征。
本体には車輪がついているものの、さすがに徒歩で八潮まで運ぶのは困難。そのため、主催者の協力もあり、車で運んでもらうことになりました。
主催者の宮里さんはモノづくりが得意なので、構造を理解し「ここなら外せそう」と部品の一部を外していきました。車はバンでしたが、それでも少し乗り切らず角度を何度か調整し、何とか積み込むことができました。運搬に少し課題は残りますが、大きな車さえあれば、部品を外してどこにでも運び出せることがわかりました。

森のなかのパタパタ
当日は受付横に設置。木材の質感とグリーンの装飾により、森の環境にも自然に溶け込んでいました。リーフレットの設置や、子どもたちが集めたどんぐりの展示、「はらっぱの掟(おとなは“子どものやってみたいをジャマしない”)」の掲示など、場づくりの装置として活用されました。

プレイパークの様子
プレイパーク会場では、パタパタの他にもさまざまな遊びや仕掛けが展開されていました。
・ロープのブランコやアスレチック
・大きな絵本コーナー
・廃材を使った木工遊び
・毛糸を使った参加型アート
・どんぐりとおもちゃを交換する「謎のおもちゃ屋」
などなど。
子どもたちは思い思いに遊び、大人も自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができました。

ロープのはしごに挑戦する子どもたち。自然の中でのびのびと遊びます。

毛糸を木に巻き付けてつくる参加型アート。
利用者の声(やしおぼーず代表・宮里さん)
今回、パタパタを活用いただいた宮里さんから、下記のような感想のコメントをいただきました。
『パタパタは、シルエットや柄の可愛らしさも印象的で、やしおプレイパークのような自然環境の中でどのように映えるのか、実際に設置してみたいと考えて、お問い合わせさせていただきました。衝立・棚・屋台など、使い手の工夫次第で多様な形に変化する可変性の高さに魅力を感じています。
そして、実際に八潮の森の中で設置すると、よく目立ち、場のアクセントとなっていました。受付横に設置して、本や案内表示、森で見つけた木の実などを飾らせていただきました。目を惹くため、多くの方が目を留めてくださっていました。また、パタパタの機能そのものに興味を持つ方もいて、面白がって仕組みをみていました。
形を自在に変えられるため、その場の状況に合わせたしつらえが可能で、現地対応が求められる屋外の遊び環境にとても適していると感じました。1日だったので使いこなすまではできませんでしたが、また開催する際には使わせていただき、新たな可能性を見出していけたらと思います。
また、屋外での使用は見栄えも良く効果的でしたが、一定の重さがあるため、運搬や設置には難しさも感じました。今後、よりコンパクトなサイズや軽量化された仕様があると、活用の幅がさらに広がると感じています。
また、こみゅにてぃぷらざ八潮内にある「こども素材センター」に設置した際も非常に相性が良く、素材の見せ方や場づくりの装置としてとても有効でした。』
以上です。
現在、「パタパタ」はこみゅにてぃぷらざ八潮内の「こども素材センター」にて貸し出し中です。素材センターの雰囲気ともピッタリで、ワクワク感を引き立てています。

*「パタパタ」は無料で貸し出しています。お問い合わせはこちらからお願いいたします。
(執筆:慶應義塾大学SFC研究所 上席所員 福澤涼子)
