慶應義塾大学SFC研究所 河野純子上席所員による『60歳の迎え方 定年後の仕事と暮らし』(KADOKAWA)が2024年12月24日に刊行になります。
1986年の男女雇用機会均等法施行から38年が経過し、第一期生にあたる女性たちが、続々と定年を迎えようとしています。いまや「人生100年時代」といわれるようになり、定年後も続く人生をどう生きるかは、男性のみならず女性にとっても大きな課題です。特に女性の場合は、定年を迎えたロールモデルがまだ少なく、年金の男女格差もあり、不安は大きいと著者は語ります。
本書では、最新の労働市場データ、健康や年金情報に加え、33人のロールモデルインタビューから紡ぎ出した、「60歳からの人生のつくりかた」を論じています。経済的な不安を解決する唯一の方法は、長く働くことであり、90歳まで働き続ける方法として、好きな分野で小さな仕事を立ち上げることを提案。また住まいや人とのつながりを見直すことで、幸福度が向上することを示しています。
◆河野純子プロフィール
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員/ライフシフト・ジャパン取締役CMO
1986年リクルート入社。『週刊住宅情報』(現SUUMO)副編集長、『とらばーゆ』編集長、を経て、2008年に住友商事に転身。ライフスタイル・リテイル事業本部にて、新規事業開発に取り組む。2017年に退職。2018年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で「中高年会社員のセカンドキャリアとしての起業」の研究を始める。同時期に「人生100年時代」のライフデザインを提案するライフシフト・ジャパン参加。2019年9月東京インターナショナルプログレッシブスクール理事、2020年4月慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、2021年6月上新電機 社外取締役、2022年4月ダイドーグループホールディングス 社外取締役。いばらき大使。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
◆目次
第一章 60歳からの時間 人生100年時代のリアル
人生100年時代ってどんな時代?
これからの働き方1 小さな仕事でOK
これからの働き方2 自分で自分を雇う
これからの働き方3 時間を味方につける
第二章 私の60歳の迎え方 ジタバタした50代のその先に
最初のライフシフトは28歳
52歳から始まった私の「第二の思春期」
ジタバタした先に見えた景色
第三章 60歳からの仕事 「小さな仕事」を長く続ける
やりたいことを見つける8つのアプローチ
やりたいことを仕事にするためのステップ
第四章 60歳からの暮らし 健康、家族、住まい、つながり
健康のために大切なこと
親との向き合い方
パートナーとの関係はどう変わる?
住まいは3ステージに分けて考える
人とのつながりと幸福の関係
第五章 自分らしい60歳へ。「ライフシフトの法則」
ライフシフトには4つの法則がある
第1法則 5つのステージを通る
第2法則 旅の仲間と交わる
第3法則 自分の価値軸に気づく
第4法則 変身資産を活かす
◆出版記念イベント
2025年1月28日(火)19時~20時30分
会場:角川本社ビル2Fホール(東京都千代田区富士見2-13-3)
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