■今月も配信、「マチビト図鑑」!
飯盛研究会の大井町プロジェクトでは、大井町で様々な活動を行っている人たちにインタビューを実施し、「マチビト図鑑」として配信しています。マチビトさんたちが、それぞれの活動を通して、どのようなまちづくりを進めているのか、学生が「よそ者」の視点から深堀することが目的です。
第1回の「マチビト図鑑」で紹介した吉仲理恵さんは、子育て支援を通して、大井町のまちづくりを進めている方でした。さて今月は?
■今月のマチビトさん:川田信吾さん
第2回のマチビトさんは、若者を集って、大井町で様々な活動を行う川田信吾さん(31歳)!過去には、大井町フェス隊でキャプテンとして活動されていました。世代間の繋がりがなかった大井町で、マルシェやゴミ拾いを通して、人と人を繋ぎ、人と場所を繋ぐことで、まちづくりを進めています。活動のきっかけや、これからの大井町について、お聞きしてきました!
<川田信吾さんインタビュー>
学生:川田さんは、大井町でどのような活動をされているんですか?
川田さん:元々は、ひとりでボランティアやゴミ拾い、祭りの手伝いをしていました。でも、いろいろな活動に参加するうちに、「1人じゃ力不足だな、もっと若い世代で活動したい!」と思うようになったんです。
学生:なるほど!それが、過去に活動されていたフェス隊の結成理由ですか?
川田さん:そうですね。社会貢献とか、ボランティアに興味のある人を大井町近辺から集めました。それが、2、3年前かな。今のメインの活動は、地域の活動と若い世代をつなげて地域交流を促進させていくことをしています。今後は、大井町の商店や個人活動している人もいるので、そういう人たちと密着していきたいって、考えています。
学生:フェス隊では、マルシェなどの企画も行っていたと思うのですが、ボランティアなどのお手伝いから、企画側に回ろうと思ったきっかけはありましたか?
川田さん:地域とつながる活動がやりたいと思ってチームを結成して、でも、一方的に参加する活動しかないなって、ふと思ったんです。それで、自分たちで何か企画しようと考えた時に、「若い力で、賑やかな祭りがやりたい!」って思ったんですよ。
最初は主催者に申請をしても受け入れてもらえなかったですけど、上の人の信頼を得るように頑張って、結果2年前から許可がおりてマルシェや祭りを開催することができるようになったんです。
学生:2年も?!やはり、年長者の方の信頼を勝ち取るのが難しかったですか?
川田さん:とても大変でした(笑)まちづくりに関わっておられる方は、大半が年配の方ですしね。ずっとその土地で活動をされてきた方たちで、地域を守ってきたという意識があるため新参者はなかなか受け入れてもらえないです。だから、時間をかけることが一番大切だと思います。でも、信頼を得たあとは仲間意識を持ってもらえて良い関係を築けていますよ。
学生:イベントをやっていて、よかったなと思うことってありますか?
川田さん:若手が多いので、お客さんに活気があると言ってもらえます。その日は、まちがちょっと若返るんです(笑)
それに、出店者の人がみんな黒字で「出展してよかった」と言ってもらえる時は、やってよかったと思うし、達成感がありますよ。
学生:最後に、まちづくりで大切にしていることって、なんですか?
川田さん:一番に、自分達が楽しむことです!それが、継続できるかに繋がってくると思います。「義務にならないこと」が、チームを盛り上げることにも繋がるし、自分のモチベーションにもなります!
<インタビュー後記>
川田さんご自身は、パーソナルトレーナーとしてもご活躍されていて、まちづくりだけでなく、様々な分野での活動について話してくださいました。私たち学生にとって、まちづくりはとても「課題の多いもの」であるというイメージが大きかったのですが、話を聞く中で、「楽しみながら進める、新しいまちづくり」の可能性を実感しました。
また、世代間でのまちづくりに対するギャップの埋め方や、企画を動かした後の継続の仕方など、大井町をよりよくしたい気持ちが、強く伝わってきました。活動を通して得られる、人との繋がりや、自分自身の達成感は、きっと他では得られ難いものだと思います。
<アクセス情報>
大井町フェス隊
所在地:大井町
メール:ooimachi.festai@gmail.com
HPアドレス:https://npo75.webnode.jp
(イラストデザイン・文/飯塚朝葵)