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「FMしながわ」では、2020年4月より、慶應義塾大学飯盛義徳研究室・大井町元気プロジェクト所属の学生によるレギュラー番組『みらいの大井町をつくる・ラボ』が放送されています。コンセプトは、大井町や住民の方の「いま」と「みらい」。大学生ならではの目線から大井町の魅力や可能性、住民の方の生の声を発信しています。8月5日(水)18 時から、その第5回目が放送されました。

今回のパーソナリティは、添野太朗(環境情報学部3年)、中村周平(総合政策学部2年)、濱口夏冴(総合政策学部1年)が務めました。新型コロナウィルス感染症対策により今回もリモートでの収録となりましたが、地学連携プロジェクトの先輩である「唐津元気プロジェクト」の紹介や独自インタビューなど、充実の内容で1時間の番組をお届けしました。8月12日(水)、19日(水)、26日(水)18 時~19時で再放送がありますので、ご興味のある方はぜひお聴き下さい。

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8月の放送内容

1.飯盛研究室プロジェクト紹介/唐津元気プロジェクト

最初は、飯盛研究室のさまざまなプロジェクトを紹介するコーナーです。今回は唐津元気プロジェクトに参加していた野田涼平さん(総合政策学部4年)と、共に活動していた唐津市の青年団の方々がゲストです。

-唐津元気プロジェクトについて教えてください。
「唐津元気プロジェクトは2017年2月から約2年間、佐賀県唐津市の七ツ釜を観光名所としてPRすることを目的に地元の青年団の方と活動しました。もともと観光産業を中心にしてきましたが、学生との協働事業が終了しても青年団や住民の方が主体となって地域を元気にしていきたいということで、学生は地元の方々のサポートをしていく形のプロジェクトになりました。具体的には、青年団の方と竹灯籠をつくって小学生と一緒に七ツ釜まで並べたり、星空観賞イベントを開催して七ツ釜のきれいな星空を観てもらったりしました」

今回は、特別に唐津市の青年団の方にもお越しいただきました。
-なぜ唐津元気プロジェクトと一緒に活動することになったのですか?
「青年団として地元の魅力を生かして地域を活性化する活動をしたい思っていましたが、具体的に何をして良いのかわかりませんでした。そこで唐津市に問い合わせたところ、佐賀県で『手をつなごうプロジェクト』という大学連携事業があり、飯盛研究室と協働することになりました」

-2年間共に活動をしてきてどうでしたか?
「最初は学生のみなさんとの距離を感じていましたが、共にお酒を挟みながら交流をしてきたため、いろいろな話ができて仲を深めることができました」

2年間のプロジェクト期間が終了しても、地域の方が主体となって活動していたり、学生との交流が続いていたりしており、まさに域学連携のお手本といえるプロジェクトでした。大井町元気プロジェクトも唐津元気プロジェクトのように、地域に根付いた活動を通して、学生との連携が終了した後も長く続く活動をしていきたいと思っております。

2.みらい対談/ゲスト:慶應義塾大学 宮垣元教授(総合政策学部)

続いては、大井町に関わっている方に大井町への思いや思い描く未来についてお話を伺うコーナーです。今回のゲストは、みらいのまちをつくる・ラボにて、コミュニティと協働推進のための空間づくりに関する研究をされている宮垣元先生です。

-ラボでの活動内容を教えてください。
「ラボでは、大きく分けて2つの活動をしています。1つは、ハードの側面から空間のあり方を考えています。まちづくりについて考えるための場所や空間はどうあるべきなのかを研究することで、豊かなまちづくりの発想が生まれたり今までまちづくりに関わってこなかった方が集まってきたりするのではないかと考えています。もうひとつはソフトの側面から、ワークショップやセミナーをしています。主にシニア起業家をテーマに、新しい自分の生き方や問題意識をワークショップの通して語り合うことをしています」

-シニア起業家のワークショップではどのような成果がありましたか?
「昨年開催したワークショップには、かなり多くの方が参加してくださいました。参加者が互いに自分の経験談を語り合うことで、問題意識を共有することができたり新たな出会いが生まれたりして、新しいコミュニティの創出につながりました」

45歳からのライフシフト講座1

-学生がまちづくりに関わっていく意義はどのように考えていますか?
「学生は住んでいるわけでもなく大井町の大学に行っているわけでもないため、良い意味で中途半端な存在であると考えています。そのような学生が関わることで、違う世界の窓が開かれたり違う角度からの視点を与えることができたりと、街の方からするとそのような存在がとても大事であると思います」
-ありがとうございました。

3.未来郵便局/あなたが住みたいまち

最後は、リスナーや大井町に関わっている方からお便りをいただき、みんなで一緒に未来について考えていく「未来郵便局」のコーナーです。3ヶ月ぶりに復活した今回は、大井町で地域づくり活動をされているNPO法人まちづくり大井の方々に、「あなたが住みたいまち」についてお聞かせいただきました。

-べんかさん(49歳・女性)
「緑がたくさんある自然が豊かなまち、ユニークな本屋さんがあるまち、大規模チェーンではなく個人商店街元気なまち、あいさつできる近所の関係があるまちにすみたい。」

-りくれんさん(52歳・男性)
「人間と動物が共存出来るまち!」

-白いTシャツさん(48歳・女性)
「私は生まれも育ちもずっと大井町です。仕事柄、さまざまなまちを訪れていますが、大井町はポイントと呼べるようなところが薄い感じがします。でも観光地ではないのでそこが住みやすさだと思います。昭和の雰囲気が残るところが年々減ってきて寂しいところではありますが、一番の自慢は交通の便の良さ。適度な数の飲食店やスーパーは余り自慢にはならないですが、実は生活する上で大切なカテゴリーではないかと思っています」

-おじゃさん(48歳・男性)
「大手チェーンではなく、お肉屋さん、お魚屋さんなど個人商店が繁盛しているまちに住みたい!」

まちづくり大井のみなさま、ありがとうございました。
9月の第1回放送は、9月2日(水)18時〜です。ご期待ください。

(レポート/慶應義塾大学総合政策学部3年 泉田佳穂)

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