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しなラジ889「FMしながわ」では、2020年4月より、慶應義塾大学、飯盛義徳研究室・大井町元気プロジェクト所属の学生によるレギュラー番組『みらいの大井町をつくる・ラボ』が放送されています。コンセプトは、大井町や住民の方の「いま」と「みらい」。大学生ならではの目線から大井町の魅力や可能性、住民の方の生の声を発信しています。

第52回目の放送は7月3日18:00から、しなラジ889・FMしながわのスタジオより1時間、生放送でお送りしました。今回のパーソナリティーは、江夏大也(3年)、具志有季乃(3年)、加藤大宗(4年)、坂本壮凛(2年)が担当しました。ゲストとして飯盛研究会0Bであり、ブランディングデザイナーの木口恒さんにお越しいただきました。

◎7月の放送内容

1.オープニング

今回、具志さんがラジオ出演2回目で初パーソナリティとして登場です。
久しぶりの出演となる加藤大宗さん。私たちの所属する飯盛研究会で展開している鷹栖町元気プロジェクトにて、プロモーションビデオの作成を行っていたそうです。出来上がったらぜひ見てください。

そして、サンリオキャラクター大賞2024が発表されました。なんと1位は品川区観光大使のシナモロールに決定したそうです。4年連続で1位だとのことです。4連覇ってほんとにすごいですね。

2.みらい対談

ゲストとしてお越しいただいた、飯盛研究会の卒業生で、企業のロゴやデザインを作成するブランディングデザイナーとして活動をしている木口恒さんにお話を伺いました。

Q .自己紹介をお願いします。

(木口さん)株式会社KHO 代表取締役を勤めております、木口恒と申します。加えて、慶應義塾大学SFC研究所で研究所員としても勤めております。なので、毎週飯盛研究会のみなさんともご一緒させていただいてます。

Q .活動の詳細は?

(木口さん)会社や組織の企業理念の構築から、組織のあり方を考え、それを元に組織のシンボルとなるロゴマークを作成するというブランド構築をお手伝いする取り組みを行っています。これと並行して、SFC研究所でまちづくりの研究を飯盛研究会のみなさんと一緒に研究しています。

Q.活動を始めたきっかけは?

(木口さん)元々、幼少期の頃からずっとデザインに興味を持っていました。両親が秋田県出身なのがきっかけで、幼い頃に祖父や祖母に会いに秋田県にいった際に、秋田県の過疎化を体感して問題意識を持つようになりました。SFCに入学し飯盛先生の授業を受けたことで、「まちづくり」という分野こそが自分が学ぶべきことだと感じ、この活動を始めました。今後も秋田県や様々な地域に対して貢献できればいいなと考えております。

Q.どんな会社さんのデザインに携わりましたか?

(木口さん)テレビ番組や、ベンチャー企業、90周年を迎える企業まで、業種規模問わずに様々な企業に携わりました。長く創業している企業の「リブランディング」というブランドを新しく作り直してもう一度自分たちの会社の理念や活動を立ち返るといったお仕事もします。

Q.木口さんはかつて、大井町に住んでいらっしゃったとのことですが、大井町を選んだ理由は?

(木口さん)1番最初に選んだ理由は交通の便がいいところです。そして、なんでもあるというところにも惹かれました。美味しい食べ物やさんやコーヒー1杯を飲むのに便利なカフェも山ほどあって、大井町っていいなあと思いました。

O.逆に大井町の課題で何か思いつくものはありますか?

(木口さん)大井町の課題っていう課題は正直ないと思います。強いて言えば、ちょっとだけ駐車場代が高いところですかね(笑)まあ、それだけいい地域であるってことの表れだとは思うんですけどね。車が大好きなので駐車場代で泣く泣く引っ越すことになりました。

Q.大井町のブランディングについて感じることはありますか?

(木口さん)まずそもそもブランドというものは、他者との区別なんです。それを構築していくための手段がブランディングです。ブランドというものは作り続けなければいけないものなので、大井町といえば、これ!というものを長い時間をかけて作り上げないといけません。なかなか一筋縄ではいかないんですよ。大井町は様々な魅力がある街ですし、地域のブランド作りというものは多様な形で地域の方々とかかわるので、非常に難しいですね。

3.【特別企画】大井町プロジェクトの新ロゴ講評会!

続いてのコーナーは、「特別企画 大井町プロジェクトの新ロゴ講評会!」です。デザインのプロである木口さんと、私たち飯盛研究会の大井町元気プロジェクトにおける新しいロゴの作成者である坂本くんとの対談形式でお送りします。

Q.大井町プロジェクトの新しいロゴの解説をお願いします。

(坂本)今回、大井町プロジェクトのロゴを作成しました坂本です。新しく大井町元気プロジェクトが前に進むというところに当たって改めてロゴを作成しました。このロゴでは、大井町の「町」という漢字をモチーフにしました。「町」という漢字の「田」を少し丸くし、「丁」では十字がクロスしている部分で、人と人の繋がりであるプラットフォームという思いをこめました。そして「丁」の先端を尖らせることによって、人と人がつながっていくことによって未来に進んでいくという願いをこめて作成しました。

Q.木口さんから新しい大井町元気プロジェクトのロゴに対してご意見・ご質問はありますか?

(木口さん)そもそも何でロゴを新しく作ろうと思ったのですか?

(坂本)大井町元気プロジェクトが今年から一新していこうというところで、プロジェクトを象徴するようなロゴがないなと感じたのがきっかけです。

(木口さん)プロジェクトでのロゴって最近は結構見ますけど、10年前は珍しい存在だったんですよ。私が飯盛研究会の研究会生だった時にも、ロゴ自体はあったのですがあまり活用されていなかったので、「ロゴを作りましょう!」と研究会に入ったばかりなのに言い出したのを今でも鮮明に覚えています。ロゴを作ることによって地域の住民の方々に認知されるようになってきて、活動しやすくなるんですよね。ロゴを通して信頼につながっていくというか。

ロゴってロゴだけで機能することはなくて、何かとセットで初めて機能するので、活動の際に住民の方々に渡すことによって活動の顔になったり、そしてそこから活動の幅がひろがっていくといいなと感じています。

(坂本)今回のロゴ作成にあたって、「大井町とはどういう町なのか」ということを深く考えるきっかけにもなりました。時間をかけてみんなで話し合ったことによって、「大井町元気プロジェクトでは何を頑張らないといけないのか?」について考えることができました。

(木口さん)「ロゴをささっと作ってください」という依頼をいただくこともあるんですが、どういった会社にしたいのか、やっぱり明確な考えや言葉をお伺いしてからじゃないとロゴって作れないんですよね。

(江夏)最近ではChat GPTや生成AIなどでパパッとロゴを作成することができるようになったじゃないですか。これに関してはどう感じていますか?

(木口さん)本当にすごい脅威です。イメージを伝えるだけで、小さいWEBサイトに載せる画像などを即座に作るので本当に怖いです。でも、ロゴやブランディングとかの場合だと最初の思いや理想の姿をお話しするところから作成していくので、そこではAIにはなかなか負けないのではないかと思いますよね。人間舐めんじゃねえぞ!と個人的には思っています(笑)

4.エンディング

(具志)あっという間にエンディングですね!

(江夏)さっき少し聞き忘れたことがあるんですけど、プロから見て好きなロゴとかってあったりするんですか?

(木口さん)山ほどあります、これこそ特番で2時間話せますよ(笑)計算され尽くしたロゴは見ていて飽きないですね。

(坂本)僕も今回初めてロゴを作成して、ブランディングについて勉強させていただきました。

(木口)今後皆さんが社会に出て会社に勤めた時に、「このロゴはうちの会社の理念にあっていないからやめましょうよ」とか思ってくれるといいですよね。

(具志)そうですね!ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

5.インフォメーション

来月8月24日、25日に第70回大井どんたく夏祭りが開催されます。大井駅前中央通りを中心に、ステージではダンスフェスや盆DANCEが、昔あそびワークショップやこども縁日がなどがならびます。
私たち飯盛研究会からも出店を予定しています。ぜひ足を運んでみてください!

加えて、つぎつぎと区民まつりが始まっています。
区民まつりは品川・大崎地区、大井・八潮地区、荏原地区など、地区によって日程異なり、模擬店・盆踊り・ステージ発表など、より地域に密着したまつりとなっています。子供から大人まで楽しめるお祭りですので、ぜひご家族で参加してはいかがでしょうか?日程などは「品川区民まつり」で検索して見てください!

◎今回放送した楽曲

・OPテーマ:あいみょん『ハルノヒ』

・サカナクション:『多分、風。』

・SUPERCAR:『YUMEGIWA LAST BOY』

・THE CHEMICAL BROTHERS:『STAR GUITAR』

・くるり:『ばらの花』

次回、第53回放送は、8月7日18時〜です。番組では、リスナーの皆さんからのおたよりを募集しています。

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公式バッシュタグ:#大井町ラボ
番組の感想やメッセージ、要望、アイデアなど、どしどしお送りください。

また、第52回の放送は7月10日、17日、24日の18:00から「しなラジ889」、FMしながわで放送しております。ラジオでお聴きになるには品川区周辺で88.9MHzにあわせてお聴きください。インターネットでお聴きになるにはこちら(https://www.jcbasimul.com/fmshinagawa)からJCBAインターネットサーマルラジオのサイトにアクセスしてください。

(レポート/慶應義塾大学環境情報学部3年 具志有季乃)

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