
こんにちは!
飯盛義徳研究室、大井町元気プロジェクトの大内雄翔です。
本日は私たち大井町元気プロジェクトの2024年度の活動の中で生まれた、「まち巡りDiCE」というボードゲームについて紹介します。
●なぜボードゲームを制作しているのか?
「まち巡りDiCE」を一言で表すとすれば「プレイしながら “地域の良いところを肌で感じられる” ボードゲーム」です。名称も「サイコロ(DICE)を振る(ゲームをプレイする)ことで、まちを巡る体験ができる」という特徴にちなんで、「まち巡りDiCE」としました。
制作のきっかけは地域の方からの「大井町は住みやすくて良いまちなんだけれど、大井町ってこういうところなんだよね!っていうイメージが無いところが勿体無いなと思う」という声でした。
何かできないかとプロジェクトメンバーで議論をし、大井町のジオラマ(立体模型)を制作してみよう!という会話から、ジオラマとゲームを掛け合わせたら面白いことができるのではないか?というアイデアが浮かび、ボードゲーム制作を始めました。
こちらの写真は、2024年8月にボードゲームカフェを訪れた際の様子です。実際にいろいろなボードゲームに触れながら、どのようなボードゲームをつくったら面白いか?という点で試行錯誤を重ねました。
実際に盤面やルールなどを作成し、10月~11月と話し合いを重ね、ボードゲームは徐々に形になっていきました。
●2025年1月、ついにボードゲーム完成!ワークショップをPARK COFFEEで開催
2025年1月、ついにボードゲーム第1版が完成。まちの魅力や特徴など実際の「ヒト」「コト」「モノ」をボードゲーム上に表現することで、まるで地域を歩いている気分になるゲームに仕上がりました。また盤面の他に、point紙幣(品川区の偉人3人)、地域資源(カード)、3Dプリンターで作成した建物を用いました。
早速1月19日に大井町駅前のPARK COFFEEでボードゲームワークショップを開催しました。いよいよ地域の方々に私たちのボードゲームをお披露目できるということで、ワクワクした気持ちで胸がいっぱいでした。
当日は小学生の方から20代〜50代の方まで幅広い年代の方々が集い、同じ目線でボードゲームに熱中されていました。
私もワークショップに参加していて非常に面白いと感じたのは
①まちの魅力再発見の実現
②年代を問わない交流可能性
③プレイヤー同士が即興で決めた独自ルールの発生
の3点です。
具体的には、プレイヤーから「大井町にこんなイベントや場所があったんだ!」「確かにこんなコトあるよね!」という率直な声を伺い、ボードゲームが地域の魅力を再発見できる可能性を肌で感じました。また、50代の方から小学生までがpointを巡って対等な関係でゲームに熱中していることを目の当たりにし、驚きと嬉しさを感じました。
第1版はルールに抜け道があり、途中で所持pointがなくなってしまう事態も発生してしまいました。しかし、その場で誰かがpointを貸して〜、いくら利息をつけて返して〜のような新しいルールが発生しました。
今後どのようにルールを作っていくのかという点も話し合いが必要ですが、偶発的にルールが生み出されることは、大変興味深いなと感じました。
こちらの写真は当日の様子です(1番左が執筆者です)。
●より魅力的なボードゲームを目指して、新しい「マス目」を募集中!
ボードゲームをプレイされた方からのアンケートでは、「大井町や品川区の魅力や特色を再発見することができた。」という声を多くいただきました。
今回のワークショップを踏まえ、私たちもより進化させたボードゲームにしていきたいと意気込み、「こんなルールやコンテンツがあったら面白そう!」と新たなアイデアもたくさん思い浮かんできました。
また、より魅力的なゲームにするために、実際に街に住んでいる方のご意見も積極的に反映させていきたいと考えております。その一つの方法として、現在、マス目の案を募集しています。このページの下部にリンクがありますので、お気軽にご応募ください。
「まち巡りDiCE」のロゴも決定しました!
「まち巡りDiCE」は今後各地に展開予定で、ポータルサイトも制作しました。
まち巡りDiCE公式サイト
こちらは2025年3月1日に開催された佐原元気プロジェクト最終成果報告会にて、佐原路地巡り版まち巡りDiCEをお披露目した時の様子です。
“ 自分ならではの大井町 ”をボードゲーム上で表現してみませんか?
自分の考えるマス目を作ってみたいという方は、こちらのフォームからお待ちしています!
リンク→https://forms.gle/mBgn3HRK9XQ5DMjU6
今後、大井町や品川区のまちの様々な場所で、進化したボードゲームを実際にプレイできる機会も沢山作っていく予定です!
飯盛義徳研究会、大井町元気プロジェクトは今後もメンバー全員で、プロジェクト活動に邁進してまいります。2024年度関わってくださった皆様、ご意見をくださった皆様、本当にありがとうございました。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします!
(レポート/慶應義塾大学 環境情報学部3年 大内雄翔)