開催報告】「さわれる GIS」で未来の大井町を考えるワークショップ

6 月 16 日、品川区東大井の SFC 研究所みらいのまちをつくる・ラボで開かれた「みんなで描く、大井町のこれから」。慶應義塾大学 SFC 研究所が主催し、NPO まちづくり大井と専修大学が共催した第 1 回のワークショップには、地元住民や学生、企業関係者ら 22 人が集まりました。テーマは、再開発が進む大井町における未来の街のあり方です。
当日は地元住民、学生、企業関係者など 22 名が 5 つの班に分かれ、紙の地図、2D・3D のデジタル地図、そして人流シミュレーターと、性格の異なる道具を順に使いながら議論を重ねました。中でも注目を集めたのが、「さわれるGIS」です。建築模型を手で動かすと、カメラがその位置や用途、規模を読み取り、人流の予測を 3D 地図上に即座に映し出します。
こうしたツール開発の背景には、デジタルツールを活用したまちづくりの可能性への期待があります。重要なのは誰もが使えるツールにすること。模型なら、誰もが同時に手を伸ばせます。実際この日も、「デジタルは苦手」と話していた参加者が、模型を動かしながら意見を出す場面も見られました。
成果発表では、「さわれる GIS」などのシミュレーションツールを使った班が、データという客観的な根拠に基づいて建物の用途や容積を提案し、高い評価を集めました。一方で、紙地図や 2D・3D 地図を囲んだ班では、動線や景観、そしてかつての街の記憶といった、数値にならない話題が次々と引き出されました。データが示す未来と、住民が語る記憶。異なる道具を組み合わせることで、まちづくりの議論は、確かに参加者全員のものになっていました。大井町のこれからを描く試みは、始まったばかりです。
今後も同様のワークショップを予定しております。次回開催については改めて本サイトにてアナウンスさせていただきますので、ぜひお気軽にご参加ください。

紙の地図とデジタル地図を併用して議論する様子

「さわれる GIS」を用いて模型を囲み議論する様子
