【ラジオ放送レポート】認知症について考える 福祉事務所ランタンの木村誠さんが登場!「みらいの大井町をつくる・ラボ」第67回(FMしながわ)

しなラジ889、「FMしながわ」では、2020年4月より、慶應義塾大学、飯盛義徳研究室・大井町元気プロジェクト所属の学生によるレギュラー番組『みらいの大井町をつくる・ラボ』が放送されています。コンセプトは、大井町や住民の方の「いま」と「みらい」。大学生ならではの目線から大井町の魅力や可能性、住民の方の生の声を発信しています。
今回、第67回目の放送は10月1日午後9時から、しなラジ889・FMしながわのスタジオより1時間お送りしました。
今月のパーソナリティーは慶應義塾大学飯盛義徳研究室の大内雄翔(4年)、坂本荘凛(3年生)、中村竜久(2年生)、河村陽登(2年生)、藤井みなみ(1年生)が担当しました。ゲストは福祉事務所ランタンの木村誠さん。木村さんのご活動に加えて、認知症の方に対する世間の誤解を知るために聞きながら実践できる体験学習を行いました。認知症の方に対してマイナスのイメージを持っている方や身近に認知症の方がいる方などにぜひ聴いていただきたいです!
■7月の放送内容
1. オープニング
今回の『みらいの大井町をつくる・ラボ』は3人が初登場のメンバーでした。67回目にもなる『みらいの大井町をつくる・ラボ』ですが新メンバーも加わったことなので初心に戻ってお届けしてまいります。
2. みらい対談
今回の「みらい対談」のゲストは、福祉事務所ランタンの木村誠さん。現在のご活動について、学生パーソナリティと座談会形式で語っていただきました。
Q.自己紹介をお願いします
もともと老人ホームの現場の介護福祉士をしており、施設長という責任のある役職を経て独立し、現在は福祉事務所ランタンの代表という立場で活動しています。福祉事務所ランタンでは企業さんなどで研修をさせていただいてます。他にも今日の午前中ではお寺の顧問をさせていただいていて、お墓参りなどにくる方の相談にのったり、介護事業所の方や看護師の方々により専門的な研修を行なっています。
Q.現在の活動を教えてください
具体的なもので言うと、企業の40、50代の従業員の方が親の介護のために会社を退職してしまう、と言う事例を防ぐために親の介護に関する研修や現在介護で困っている方の相談をしたりしています。
Q:パーソナリティと出会ったきっかけについて教えてください
RUN伴しながわで知り合いました。2011年に始まった活動で、認知症の方とオレンジ色のTシャツを着て一緒に走ろうよ、というイベントです。オレンジ色は認知症の支援するイメージカラーです。北海道の介護事業所の方が、認知症の方との関係を「助ける側と助けられる側」ではなく、「同じ仲間として一緒にできることとして走る」ということならできるよね、と言うことで北海道から始まり、毎年続いているうちに全国で広がり、東京の品川でも開催をしていました。そのイベントが今年もあり、その繋がりで大内さんとお知り合いになりました。
大内:その紹介してくれた方が8月の放送回に出演していただいた品川区役所の有田さんですね。有田さんもまさか自分の名前が出演していない回に上がるとは思ってないかもしれませんね。
Q:認知症の方の支援やイベントの企画を始めた原点は何ですか?
大学生の頃、おばあちゃんがアルツハイマー型認知症になり、母親が介護していた姿を見て介護に興味を持ちました。世間で言われている認知症のイメージが、実際におばあちゃんと接したり、介護職として現場で働き認知症の方とお話しするにつれて、世間の認知症に対するイメージとの違いを感じ、実際に認知症の方と一緒にイベントを開くことで世間のイメージを変えられるのではと思っています。
Q:RUN伴のコースについて
今年のゴール地点はイオン品川シーサイド店さんの近くにあるオーバルガーデンという場所です。そこで走るルートが、介護事業所に関連する場所や認知症カフェという認知症の方や家族の方が困った時に相談するところを通るルートになっています。
Q:なぜ品川で活動をしているのか
コロナによってRUN伴が下火になってしまった時に、品川の介護事業者の方やケアマネージャーの方に声をかけていただき、復活のために関わってみようと思いました。
Q:今後に向けた目標などありますか
このようなイベントをしていると繋がりが増えるので単純に楽しいということもあるんですが、専門職の方をはじめいろんな立場の方がつながることで、誰かが困っているときに、繋がりを活用して助け合うことができます。大きな野望はないんですけどこういうイベントを補足長く続けていければと思います。
3. 【特別企画】誤解だらけの認知症体験
今回の特別企画「誤解だらけの認知症体験」では、パーソナリティが認知症の方の立場となり認知症の理解を深めていきます。認知症という言葉だけを聞くと、怖さを感じる方が多いと思うんですが、世間の認知症に対しての誤解も数多くあるので、認知症の方の立場となることでその誤解を解いていきたいと思います。
<設定>アルツハイマー型認知症の方で入浴時などに暴れてしまうことが多い方の気持ちを考えてみます。少し前でも自分の記憶が保持できない短期記憶障害があり、時間の感覚や場所の見当、人の見当などの見当識がつかないという立場を想像してみましょう。
自分がどこにいるのか、さっきまで何していたかがわからない状態で自分の知らない人が急に手を振ってきて「どうもー」と声をかけてきたらどう思いますか?
中村:えってなりますね
藤井:ちょっと怖いかもしれませんね
坂本:ちょっと移動しようかなってなります
そしたら近づいてきて「お風呂に入りましょう」と言ってきて、腕を掴んできて3人ほど知らない人が集まって、自分のことを連れていこうとしてくるんです。どうします?
中村:抵抗しようとしますね
そうですよね、誰かに助けを求めたり暴れて逃れようといますよね。この行為をよく暴れてしまう症状があると思われてしまうんですね。世間では認知症になると人格がおかしくなって暴れてしまうと思われてしまうんですが、むしろ人格がまともだからこそ暴れてしまうんです。記憶障害や見当識がないというのが認知症の症状ですが、暴れてしまうという行為は症状ではなく、人としてまともだからこその行為なんですね。
河村:つれてかれることなどを怖いって認知する能力は残っているんですか
大事な質問ですね。そうです、残っているんですね。感情を司る扁桃体っていう場所は脳が縮んでいくアルツハイマー病でも、最後の最後まで機能として残っておりより敏感になっていくんですね。
大内:認知症の方をお風呂に連れて行こうとする時はどうすればいいんでしょう?
話すと長くなってしまうので、簡単にいうと答えはないんですね。認知症というのはその人の症状のひとつな訳で、人によって答えは違うんですね。例えば恋愛マニュアル本というのがありますが、そのマニュアルに従いさえすれば恋愛が成就すると言ったことはないですよね。あくまで人に対する対応なので、その人の立場に立って考えなければならないんですね。そのためには認知症に対する知識がなければその立場を考えることが難しいので認知症を知ることが大切なんです。
4. エンディング
大内:67回目の放送があっという間に終わりましたが初参戦の方々いかがでしたか?
中村:緊張しましたね。
河村:木村さんの話し方が普段から認知症の症状を持っている方に話しているからなのか優しくまた認知症に対する新たな発見があったので楽しかったです
藤井:今回初めてラジオ出たんですが意外と言葉がすらすら出てきて楽しかったです。
坂本:緊張するということを聞いて新鮮な感覚を持つことって大事だなと思いました。また、相手の立場になるという機会を得ることって難しいと思うので貴重な機会になりました。
大内:ではインフォメーションセンターということで今月のイベントなどについて伺いたいと思います。
木村さん:「オレンジフェスタ」という品川区役所の主催している住民の方、認知症の方、ご家族の方などと考えたイベントを10月12日に開催します。認知症の方とお話しすることで認知症の方についての理解が深まると思います。また、次の週に10月19日に「RUN伴しながわ」が開催されます。
大内:木村さん今日はありがとうございました。
■今回放送した楽曲
・OPテーマ:あいみょん『ハルノヒ』
・ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソラニン』
・orange rings『Run!Tomorrow!!』
・フジファブリック『赤黄色の金木犀』
・あいみょん『愛を伝えたいだとか』
次回、第68回放送は、11月5日(水)午後9時〜です。番組では、リスナーの皆さんからのおたよりを募集しています。
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(レポート/慶應義塾大学 環境情報学部2年 中村 竜久)
