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2025年7月8日、品川区立立会小学校(3年生クラス)にて、キャリア型探究学習「グッズ開発子ども会議」の出前授業を行ってきました。ここでの主な目的は、「つながる探究学習プロジェクト(=「つな探」)」※1の一環として、「正解のない問題に対して解決策を考え、アウトプットする」活動を通して、自ら考え、判断し、表現する力を育み、生活や次の学習に活かしていく意欲を高めることにあります。

今回のワークショップでは、サッカークラブ「EDO ALL UNITED(以下EDOと略記)※2」の関様、本研究に関わってくださっている「つくって株式会社」の熊本様、Melia大竹様にもプログラムへのご協力をいただきました。昨年度に引き続き、今年度も「小学生がほしいと思うEDOのグッズを考えて、提案してほしい」というお題が出されていました。

ここでは、事前に子供たちが描いていたアイディアシートをブラッシュアップしてEDOスタッフに直接提案することができるだけでなく、実際にグッズとして販売されるかも?!という、子供たちにとっては夢のような企画です。最終プレゼンでは、次々に斬新で素敵なアイディアが出され、そのアイディアに対して次から次へと質問が飛び交いました。発表者は一つ一つに丁寧に答えることができていて、スタッフも先生たちも驚いていました。今回も、子供たちの探究心を刺激する楽しく、ためになる出前授業になったのではないかと思います。

※1「つな探」とは、教育現場における探究学習の研究を行っている慶應義塾大学SFC研究所上席所員 醍醐身奈によって立ち上げられたプロジェクトであり、様々なプログラムやイベントを通じて、地域住民や企業・団体・組織等と小・中学生や高校生、大学生を繋げながら探究活動をサポートするものです。
※2 EDO ALL UNITED:当クラブは、本田圭佑氏が発起人となり、「東京から世界をひとつに」「全員参加型のリアルサカつく」をコンセプトに発足した今までにない新しいクラブ経営を目指しているサッカークラブです。東京都社会人サッカーリーグ2部所属。

醍醐身奈上席所員コメント
品川区まちづくりプロジェクトの一環として、5年前から区内の小学校で出前授業を行っていますが、小学生の考える斬新なアイディアに出前授業に行く度に、驚きと感動をおぼえます。また、自分の思いやアイディアを言葉にしてしっかりと他者に伝えることができるコミュニケーション能力も高まってきており、それがプレゼン力の向上にもつながっていると言えます。地域住民を含めて学校関係者以外の大人と接する機会が減りつつあるのが現状ですが、こうした協働で学ぶ場を積極的に提供していくことが、子供たちの内的成長にもつながっていくのではないかと考えます。

今回の出前授業のように「つな探」では、異なる年齢や立場、環境の人々が探究学習を通じてつながり、地域や社会の様々な課題解決に向けて、協働で活動する場をこれからも積極的に提案していきたいと思っています。
ご参加いただきました立会小学校の児童の皆さん、そして教職員の皆様、出前授業にご協力してくださった皆様、事前準備から当日にいたるまでご協力をいただき誠にありがとうございました。

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